こんにちは!
このブログは主にピアノを学ぶお子さんをサポートする親御さんに向けて、家庭での音楽学習について発信しています。
今日は、子供と一緒に楽しめる「和音の聴き取り」と「記譜」についてお話しします。
ピアノを弾くとき、メロディーだけでなくハーモニーも大切です。
和音の聴き分けができると、曲の理解が深まりより感情豊かに演奏できるようになりますよ。
さっそく、和音の基礎から学び始めましょう!
和音の聴き取り練習
和音の聴き取りは、耳を鍛える絶好のトレーニングです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、だんだんと和音の種類を聞き分けられるようになります。
和音の聴き取りのコツを掴むために、まずは和音の基礎をおさらいしましょう。
三和音と七和音の基礎について
和音にはいくつかの種類があります。
特に重要なのが「三和音」と「七和音」です。
これらの和音については、別の記事で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。
このリンク先では、三和音(メジャー、マイナー)と七和音の構造、響きの違いについて詳しく解説しています。
お子さんと一緒に基礎を確認して、和音の世界をより深く理解しましょう。
ハーモニーの重要性
ハーモニーとは、複数の音が同時に鳴ったときの調和のことです。
和音の組み合わせ方によって、曲の感情や雰囲気が大きく変わります。
ハーモニーを理解することは、曲全体の構造を理解する上で非常に重要です。
また和音を聞き取る際にも、ハーモニーの感じ方が役立ちます。
耳を鍛える!和音の聞き分けトレーニング
和音の聴き取りは、耳を鍛える絶好のトレーニングです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することでだんだんと和音の種類を聞き分けられるようになります。
簡単な方法として、まずピアノでメジャーとマイナーの和音を弾き、その違いを聞き分ける練習をしてみましょう。
まずは親がいくつかの和音を弾いて、お子さんにメジャーかマイナーか当ててもらいます。
具体例:
例えば、親がCメジャー(ドミソ)とAマイナー(ラドミ)の和音を交互に弾きます。
お子さんには「どっちが明るい?どっちが悲しい?」と聞いてみましょう。遊び感覚で行うと楽しんで取り組めますよ。
子供と一緒にできる簡単クイズ
和音の聴き取りをもっと楽しくするために、クイズ形式の練習もおすすめです。
親が和音を弾いて、その和音の名前をお子さんに当ててもらうゲームです。
ポイントは、楽しみながら学べること。音楽が自然に身につくようにしましょう。
具体例:
「これはCメジャー(ドミソ)かな?それともAマイナー(ラドミ)かな?」といったクイズを出してみてください。
お子さんが答えられたらポイントをあげるなど、ゲーム要素を取り入れると盛り上がります。
楽譜に和音を書いてみる
記譜のコツとポイント
次に聴いた和音を楽譜に書く「記譜」に挑戦しましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、いくつかのコツを覚えれば簡単です。
まず和音の構成音を耳で聞き取り、それをドレミで記録します。
- コツ1: 和音の一番低い音(根音)をまず見つける
- コツ2: 次に、その上にある音を順に聞き取る
- コツ3: メジャーかマイナーかを判断する
コード進行について学ぼう
コード進行は音楽の基盤となる要素で、曲の雰囲気や感情を大きく左右します。
コード進行の聴き取りは和音の聴き取りとともに、音楽の流れを理解するための重要なスキルです。
以下にさまざまなコード進行の例と、それを聴き取ることで和音の理解とコード進行の流れを学ぶ方法をご紹介します。
よく使われるコード進行の種類
まずは、ポピュラーなコード進行の例をいくつか挙げてみましょう。
これらの進行を聴き取る練習を通じて、和音の構造や曲の流れを感じ取れるようになります。
- I-IV-V進行
- 例: C-F-G(ドミソ-ファラド-ソシレ)
- 説明: もっとも基本的なコード進行のひとつ。たくさんのポップスや民謡で使用されます。明るく元気な雰囲気を作り出します。
- I-V-VI-IV進行
- 例: C-G-Am-F(ドミソ-ソシレ-ラドミ-ファラド)
- 説明: 現代のポップソングで非常に多く使われる進行。感情豊かなメロディを引き立てます。
- II-V-I進行
- 例: Dm-G-C(レファラ-ソシレ-ドミソ)
- 説明: ジャズやスタンダードナンバーでよく使われる進行。曲に和音の進行感を与え、終止感をもたらします。
- I-VI-IV-V進行
- 例: C-Am-F-G(ドミソ-ラドミーファラド-ソシレ)
- 説明:古くからポップソングに多く見られる進行。愛や懐かしさを感じさせる雰囲気を作ります。
- I-VI-II-V進行
- 例: C-Am-Dm-G(ドミソ-ラドミ-レファラ-ソシレ)
- 説明: ジャズで使われる事が多くある様です。
コード進行の聴き取り練習
コード進行の聴き取りは、和音の聞き取りと組み合わせることで、音楽の流れを理解するのに非常に有効です。以下のステップを参考にしてください。
1. コード進行を聴く
親がピアノで選んだコード進行を弾きます。
このとき、各コードの和音をお子さんに聴き取ってもらいます。
最初は1つずつの和音を確認し、その後に全体の進行を通して聴くようにします。
具体例:
Cメジャー(ド・ミ・ソ) → Gメジャー(ソ・シ・レ) → Am(ラ・ド・ミ) → Fメジャー(ファ・ラ・ド)の進行を弾き、お子さんにそれぞれの和音を聴き取ってもらいます。
2. 和音とコード進行の構造を理解する
各和音を楽譜に記録し、その和音がどのように進行しているかを確認します。
余裕が出てきたら、コード進行のパターン(I-IV-Vなど)とそれに対応する和音の構成を理解することが大切です。
3. 聴き取ったコード進行を楽譜に書く
聴き取った和音を楽譜に書き出します。
和音の構成音とともに、コード名(Cメジャー、Gメジャーなど)も書き込みます。
これにより、視覚的にコード進行を捉えられるようになります。
4. コード進行の流れを感じる
コード進行全体を何度も繰り返し聴き、その流れを体感します。
親がピアノでコード進行を弾く中、お子さんがその和音を口ずさんだり、楽譜を見ながら確認することで、音楽の進行を自然に覚えていきます。
5. 歌やメロディを重ねる
慣れてきたら、親がコード進行を弾く中で、お子さんがその上に簡単なメロディや歌を重ねてみます。
これにより、和音とメロディの関係性を学ぶことができます。
こどもの歌を例にコード進行を記載しているサイトがありましたので、参考にしてみてください。
コード進行の学習の効果
コード進行の聴き取りを通じて、お子さんは以下のようなスキルを身につけることができます。
- 和音の構造と響きを理解する
- 音楽の流れを感じ取り、曲全体の構造を把握する
- 和音の進行感や終止感を理解する
- 曲の感情や雰囲気を捉え、表現力を豊かにする
まとめ
和音の聴き取りと記譜は、ピアノを学ぶ子供たちにとって非常に重要なスキルです。
親御さんがピアノで和音を弾き、お子さんがその響きを聴き取って楽譜に書き出す練習を繰り返すことで、和音の種類や構造、そしてコード進行の流れを自然に覚えることができます。
またよく使われるコード進行を学びながら、実際にピアノで弾いてみることで、曲の雰囲気や感情の表現方法も理解できるようになります。
この過程は音楽理論の基礎を築き、表現力豊かな演奏に繋がるため、楽しみながら積極的に取り組んでくださいね。
和音の世界を親子で一緒に探求し、音楽の楽しさを広げていきましょう!
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