半音は、白鍵と黒鍵を合わせて、すぐ隣の音までの間隔。全音は、半音2つ分の間隔です。
たとえば、ミとファは半音、ドとレは全音です。
「白い鍵盤どうしなのに、どうして間隔が違うの?」と思ったら、間に黒い鍵盤があるかを見てみましょう。
この記事では、半音・全音の意味と見分け方を、ピアノの鍵盤で説明します。後半には、親子で試せる短い練習と確認クイズも用意しました。
半音と全音の違いを比べよう
半音・全音は、2つの音の高さがどれくらい離れているかを表す言葉です。音を伸ばす長さや、音の大きさを表す言葉ではありません。
| 名前 | 音の高さの間隔 | 鍵盤での見分け方 | 例 |
|---|---|---|---|
| 半音(はんおん) | 半音1つ分 | 白鍵・黒鍵を含めて、すぐ隣の音 | ドとド♯、ミとファ |
| 全音(ぜんおん) | 半音2つ分 | 白鍵・黒鍵を含めて、間に鍵盤が1つある2音 | ドとレ、ファとソ |

鍵盤で確かめるときは、白い鍵盤だけでなく、黒い鍵盤も含めて音の高さの順にたどります。
最初は、**「隣までが半音。もうひとつ進むと全音」**と覚えるとわかりやすくなります。
半音とは?すぐ隣の音までの間隔
ピアノでは、白鍵・黒鍵を含めて音の高さの順に進んだとき、すぐ隣の音までの間隔が半音です。
たとえば、ドのすぐ右隣の音は、黒鍵のド♯です。
ドとド♯の間には、別の音の鍵盤がありません。この2つの音の間隔は半音です。
ド♯から、そのすぐ右隣のレまでも半音になります。
ミとファ、シとドは白鍵どうしでも半音
「半音は白鍵と黒鍵の組み合わせ」と覚えると、ミとファで迷ってしまいます。
ミとファ、シとそのすぐ上のドは、白鍵どうしでも半音です。
この2か所には、間に黒鍵がありません。白鍵・黒鍵を合わせた音の並びでも、すぐ隣になっています。

白い鍵盤どうしでも、半音になるんだね!

鍵盤の色だけじゃなくて、間に別の鍵盤があるか見てみよう!
お子さんと鍵盤を見ながら、「ミとファの間には黒い鍵盤があるかな?」と探してみてください。
全音とは?半音2つ分の間隔

全音は、半音を2つ合わせた間隔です。
ドからレまでを、途中の黒鍵も通ってたどってみましょう。
- ドからド♯までが半音。
- ド♯からレまでが半音。
半音を2回進んだので、ドとレの間隔は全音です。
鍵盤の数ではなく、移動する回数を数えよう
ド・ド♯・レと並べると、鍵盤は3つあります。でも、ドからレまでの間隔は「半音3つ分」ではありません。
数えるのは、隣の音へ移る回数です。
- ドからド♯へ:1回目
- ド♯からレへ:2回目
移動1回が半音、2回が全音になります。
子どもが迷ったときは、最初の鍵盤では数えず、隣へ動くたびに「1、2」と声をかけてみましょう。
ドレミファソラシドの全音・半音
ドから、そのすぐ上のドまで白鍵を順番に弾くと、音の間隔は次のようになります。

| 比べる2つの音 | 間に黒鍵がある? | 音の間隔 |
|---|---|---|
| ドとレ | ある | 全音 |
| レとミ | ある | 全音 |
| ミとファ | ない | 半音 |
| ファとソ | ある | 全音 |
| ソとラ | ある | 全音 |
| ラとシ | ある | 全音 |
| シと上のド | ない | 半音 |
並び方は、**「全・全・半・全・全・全・半」**です。これは、ドから始まる長音階であるハ長調の音階の並びです。
白鍵は同じように並んでいても、音の高さの間隔はすべて同じではありません。
まずは表を丸暗記するより、半音になる「ミとファ」「シとド」の2か所を、鍵盤で見つけてみましょう。
半音上げる・半音下げるとは?
半音上げるときは、白鍵・黒鍵を含めて、すぐ右隣の音へ進みます。
半音下げるときは、すぐ左隣の音へ進みます。
| 動かし方 | 例 |
|---|---|
| ドを半音上げる | ド♯になる |
| レを半音下げる | レ♭になる |
| ミを半音上げる | ファと同じ鍵盤を弾く |
| ファを半音下げる | ミと同じ鍵盤を弾く |
シャープ・フラットが付いても、必ず黒鍵とは限らない

シャープ(♯)は、その音を半音上げる記号。フラット(♭)は、その音を半音下げる記号です。
ド♯とレ♭は、ピアノでは同じ黒鍵を弾きます。楽譜での名前は違いますが、使う鍵盤は同じです。
一方、ミを半音上げたミ♯は、ファと同じ白鍵を弾きます。ファを半音下げたファ♭は、ミと同じ白鍵です。
「シャープ・フラット=黒鍵」と覚えるのではなく、「元の音から半音動かす」と考えましょう。
小さなお子さんには、まず「半音上はすぐ右隣、半音下はすぐ左隣」と、鍵盤で確かめるところからで十分です。
おうちで3分|鍵盤で半音・全音を確かめよう
ここからは、記事を見ながら実際の鍵盤で試してみましょう。
ピアノが手元にない場合は、鍵盤図を指さすだけでも取り組めます。今日は「ミとファ」「ドとレ」の2組を確かめます。
1.ミとファを探して弾こう
まず、鍵盤でミとファを探してください。
ミとファの間に、黒い鍵盤はありますか?
間に黒鍵はありませんね。ミとファは、白鍵・黒鍵を合わせた音の並びでも、すぐ隣です。
ミ、ファの順に、ゆっくり弾いてみましょう。この2つの音の間隔が半音です。
次に、シとそのすぐ右隣のドも探してみてください。ここも間に黒鍵がなく、半音です。
2.ドからレまで、黒鍵を通って弾こう
今度はドとレを探します。
ドとレの間には、黒い鍵盤がいくつありますか?
1つありますね。その黒鍵も使って、次の順に弾いてみましょう。
ド → 間の黒鍵(ド♯)→ レ
ドからド♯までで半音、ド♯からレまででもう半音。半音を2つ進んだので、ドとレの間隔は全音になります。
最後に、間の黒鍵を弾かずに「ド、レ」と弾いてみてください。
ふぁそらしリス君:
「隣へ進むたびに数えてみよう。ドから黒鍵へ1回、黒鍵からレへ2回だね!」
3.半音と全音を比べてみよう
次の2組を、順番に弾いてみます。
- ミ、ファ:半音
- ド、レ:全音
鍵盤の並びを見ながら、音の高さの変化も聴いてみましょう。
初めから耳だけで違いを当てる必要はありません。「間に鍵盤があるかな?」と確認しながら弾けば大丈夫です。
確認クイズ|半音かな?全音かな?
鍵盤や図を見ながら、3問に挑戦してみましょう。答えは、この後にまとめています。
| 問題 | 比べる2つの音 | 半音・全音のどちら? |
|---|---|---|
| ① | ミとファ | 半音/全音 |
| ② | ドとレ | 半音/全音 |
| ③ | シと、そのすぐ上のド | 半音/全音 |

迷ったら、2つの音の間に別の鍵盤があるか見てみよう。黒い鍵盤も忘れずにね。
答えと確かめ方
① ミとファ:半音
間に別の鍵盤がなく、すぐ隣の音だからです。
② ドとレ:全音
間に黒鍵が1つあります。ドから黒鍵へ、黒鍵からレへと、半音を2つ進むからです。
③ シと、そのすぐ上のド:半音
間に別の鍵盤がなく、すぐ隣の音だからです。
間違えた問題は、鍵盤を指さしてもう一度確かめてみましょう。今日は1組わかるようになれば、それで十分です。
無料プリント|鍵盤で半音・全音を見つけよう
半音・全音を親子で確かめられる、A4・3ページの無料プリントを用意しました。
鍵盤図を指でたどり、半音・全音を選ぶ問題に挑戦できます。文字を書く必要はないので、お子さんの様子に合わせて丸付けや指さしで取り組んでください。
最後のページには、実際の鍵盤で試す練習と、おうちの方向けの答えを載せています。
半音・全音のよくある疑問
白鍵の隣は、いつも全音ですか?
いいえ。ミとファ、シとそのすぐ上のドは半音です。
白鍵だけで判断せず、間に黒鍵があるかを確認しましょう。
半音は黒鍵のことですか?
いいえ。半音は鍵盤の名前ではなく、2つの音の高さの間隔です。
ドとド♯のような白鍵と黒鍵の組み合わせも、ミとファのような白鍵どうしの組み合わせも、半音になります。
全音上げるときは、どう数えますか?
白鍵・黒鍵を含めて、右隣の音へ2回進みます。
たとえば、ドからド♯、ド♯からレと進むので、ドの全音上はレです。
半音は、音を半分の長さで弾くことですか?
いいえ。半音・全音は音の高さの間隔を表します。
全音符・2分音符などは音の長さを表すため、別の言葉です。名前が似ていますが、「高さの間隔」と「伸ばす長さ」を分けて考えましょう。
音の長さを確かめたいときは、全音符と2分音符の記事も参考にしてください。
まとめ|まずは2組を鍵盤で確かめよう
半音は、白鍵・黒鍵を含めてすぐ隣の音までの間隔。全音は、半音2つ分の間隔です。
まずは次の2組を鍵盤で確かめてみましょう。
- ミとファは、間に黒鍵がなく半音。
- ドとレは、間に黒鍵が1つあり全音。
親子で「間に鍵盤があるかな?」と探しながら、実際の音も聴いてみてください。いつものピアノ練習の前に、1組だけ試すところから始められます。
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