ピアノ初心者の子どもが自分で楽譜を読むには?家庭でできる譜読み練習

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子どもが新しい曲の楽譜を開くたびに、

「これは何の音?」

「次はどこを弾くの?」

と聞いてくることはありませんか?

親が一音ずつ教えれば、曲は早く弾けるようになります。でも、いつも親が音を答えていると、新しい楽譜を自分で読む力はなかなか育ちません。

わが家でも、すぐに答えを教えた方が早いと思うことがあります。時間がないときや、なかなか練習が進まないときは、なおさらです。

それでも譜読みについては、できるだけ子ども自身で取り組んだ方がよいと考えています。

どれみうさぎ
どれみうさぎ

楽譜を見ても、どこから読めばいいのか分からないよ〜。

ふぁそらしりす
ふぁそらしりす

いきなり全部読もうとしなくて大丈夫。見る順番を決めると分かりやすいよ。

この記事では、ピアノ初心者の子どもが楽譜を開いたときに確認したいことを、順番に紹介します。

親が答えを教える方法ではなく、子どもが自分で考えるために、家庭でどのように声をかければよいかもまとめました。

ピアノ初心者が楽譜を読めないのは珍しくない

ピアノを始めたばかりの子どもにとって、楽譜を読む作業は大仕事です。

楽譜には、音の高さだけでなく、さまざまな情報が書かれています。

  • 右手と左手の音
  • 音符の長さ
  • 拍子
  • 調号
  • 指番号
  • 休符
  • 強弱や表情の記号

さらに、読んだ音を鍵盤の位置と結びつけ、正しい指で弾かなければなりません。

大人には簡単に見える短い曲でも、初心者の子どもは、いくつものことを同時に考えています。

「楽譜を読もうとしない」と見えても、実際には「どこから見ればよいか分からない」だけかもしれません。

そのため、最初からすべてを一度に読ませるのではなく、見る順番を決めて一つずつ確認します。

楽譜を開いたら、すぐに弾かない

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新しい曲を見ると、子どもはすぐに鍵盤を押したくなることがあります。

でも、何も確認せずに弾き始めると、音やリズムが分からなくなるたびに止まり、結局は親に答えを聞くことになりがちです。

まずは鍵盤から手を離し、楽譜だけを見ます。

わが家では、次の順番で確認します。

  1. ト音記号かヘ音記号か
  2. 調号があるか
  3. 何拍子か
  4. 最初の音は何か
  5. 音がどのように動いているか
  6. リズムはどうなっているか
  7. 指番号が書かれているか

この順番を覚えると、新しい曲でも「まず何を見るか」が分かるようになります。

1.ト音記号とヘ音記号を確認する

最初に見るのは、五線の左側にある音部記号です。

同じ五線上の位置でも、ト音記号とヘ音記号では音が変わります。そのため、音を読む前に、どちらの記号かを確認します。

親が「これはドだよ」と教える前に、まず次のように聞きます。

「ト音記号かな? ヘ音記号かな?」

「右手の楽譜かな? 左手の楽譜かな?」

記号を確認する習慣をつけるだけでも、読み間違いを減らせます。

2.調号があるかを見る

次に、ト音記号やヘ音記号のすぐ右側を見ます。

シャープやフラットが書かれていたら、その曲で変化する音を確認します。

初心者のうちは調号のない曲も多いですが、「何もついていない」ことを自分で確認するのも大切です。

「シャープやフラットはある?」

「この曲では、どの音に気をつければいい?」

親が答えを伝えるのではなく、子どもに楽譜の中から探してもらいます。

3.拍子記号を確認する

次は拍子記号です。

4分の4拍子、4分の3拍子など、曲が何拍ずつ進むのかを確認します。

何拍子か分からないまま弾くと、音は合っていても、拍のまとまりが分かりにくくなります。

「1小節には何拍入る?」

「1、2、3、4と数える曲かな?」

弾く前に拍を数えたり、手で一定の拍を打ったりすると、曲の流れをつかみやすくなります。

4.最初の音を自分で探す

記号を確認したら、最初の音を読みます。

ここで親がすぐに音名を教えず、子どもが知っている基準の音から考えてもらいます。

たとえば、真ん中のドや、覚えている線の音を基準にします。

「分かる音は近くにある?」

「基準のドから、上にいくつ進んだかな?」

「線の上? 線と線の間?」

すぐに答えが出なくても、少し待ちます。

時間がかかっても、自分で音を見つけた経験が、次の譜読みにつながります。

5.音が上がるか、下がるかを見る

すべての音を一音ずつ数えるだけでなく、音符の並び方にも注目します。

  • 音が上がっている
  • 音が下がっている
  • 同じ音が続いている
  • 一つ飛ばしに進んでいる
  • 大きく跳んでいる

このような音の動きが分かると、楽譜を一音ずつばらばらに読むのではなく、まとまりとして見られるようになります。

「次の音は上かな? 下かな?」

「隣の音に進んでいる? 一つ飛ばしている?」

という聞き方なら、親が音名を答えなくても、子どもが考えられます。

6.リズムだけを先に確認する

音の高さとリズムを同時に考えるのが難しいときは、二つを分けます。

まず、鍵盤を弾かずにリズムだけを確認します。

  • 拍を数える
  • 音符の長さを声に出す
  • 手をたたく
  • 膝を軽くたたく
  • 一定の拍に合わせてリズムを読む

リズムだけを正しくできてから音をつけると、途中で止まりにくくなります。

親が見本を何度も見せるだけではなく、子ども自身にも拍を数えてもらいます。

「この音符は何拍?」

「この休符は、いくつ休む?」

と楽譜を見ながら確認します。

7.指番号を確認する

音とリズムを確認したら、指番号を見ます。

初心者向けの楽譜には、弾き始めや指を替える場所に指番号が書かれています。

音が合っていても、違う指で弾き始めると、その後の音に手が届かなくなることがあります。

「最初は何番の指?」

「途中で指番号が変わるところはある?」

と聞き、弾き始める前に手の位置を準備します。

8.短く区切って片手ずつ弾く

楽譜の確認が終わったら、いよいよ鍵盤で弾きます。

最初から両手で最初から最後まで弾こうとすると、分からない場所が増えてしまいます。

まずは片手ずつ、1小節や2小節など、短く区切って練習します。

  1. 右手の音とリズムを確認する
  2. 右手だけ弾く
  3. 左手の音とリズムを確認する
  4. 左手だけ弾く
  5. 短い範囲で両手を合わせる

できたところまで印をつけておくと、次の練習で続きから始められます。

親は答えではなく、手がかりを伝える

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子どもがなかなか音を読めないと、親が答えを言いたくなります。

でも、親が一音ずつ教えると、子どもは楽譜を見る前に親の顔を見るようになることがあります。

そこで、答えではなく、考えるための手がかりを伝えます。

すぐに音名を教えない

「これは何の音?」と聞かれたら、すぐに「ミだよ」と答えるのではなく、

「何の記号だった?」

「分かる音から数えてみようか」

と返します。

楽譜の見る場所を示す

子どもが迷っているときは、答えそのものではなく、確認する場所を指します。

「拍子記号はどこに書いてある?」

「指番号を見てみよう」

「前の音と比べると上かな、下かな?」

考える時間を待つ

子どもが黙っていると、つい先回りしたくなります。

けれども、頭の中では楽譜と鍵盤を結びつけようとしているのかもしれません。

少し待って、自分で答えを出せたら、

「自分で見つけられたね」

と伝えます。

正解したことだけでなく、自分で考えた過程を認めることが大切だと思っています。

早く曲を完成させることより、自分で楽譜を読めた経験を増やしたいと思っています。時間がかかっても、できるだけ答えを先に言わないようにしています。

子どもが自分で譜読みしないときに確認したいこと

子どもが譜読みを嫌がる場合は、やる気だけの問題とは限りません。

音符の位置がまだ身についていない

毎回、一つの音を読むのに時間がかかる場合は、基準になる音を少しずつ覚える練習が必要かもしれません。

すべての音を一度に暗記させるのではなく、真ん中のドなど、よく使う音から増やします。

音符の長さや休符が分からない

音の位置は読めても、リズムが分からなければ曲は進みません。

鍵盤を使わず、音符の長さや休符だけを確認する練習へ戻ります。

楽譜と鍵盤が結びついていない

音名を言えても、鍵盤の場所を探すのに時間がかかることがあります。

楽譜で読んだ音を声に出し、その音を鍵盤で探す練習を繰り返します。

曲が難しすぎる

新しい音、複雑なリズム、広い音域が一度に出てくる曲は、初心者には負担が大きいことがあります。

毎回親がほとんど教えなければ弾けない場合は、現在の譜読みの力に対して曲が難しすぎないか、先生に相談してもよいでしょう。

一度にやる範囲が広すぎる

1曲全部を読もうとすると、始める前から嫌になってしまうことがあります。

今日は右手の2小節だけ、次は左手の2小節だけ、というように小さく区切ります。

毎日5分でも、自分で読む時間を作る

譜読みの力は、一度に長時間取り組むより、短くても繰り返すことで少しずつ身についていきます。

曲の練習とは別に、初めて見る短い楽譜を5分だけ読む時間を作ってもよいでしょう。

  • 記号を確認する
  • 最初の音を探す
  • リズムを手拍子する
  • 右手だけ弾いてみる

最後まで弾けなくても構いません。

「自分で楽譜を見て考える」ことが目的です。

自分で楽譜を読めると、家庭練習が変わる

子どもが自分で楽譜を読めるようになると、親が一音ずつ教えなくても練習を始められるようになります。

もちろん、すぐに一人で全部できるようになるわけではありません。

最初は親が、見る順番を一緒に確認します。

ト音記号かヘ音記号か。調号はあるか。何拍子か。最初の音は何か。音はどちらへ動くか。リズムと指番号はどうなっているか。

この順番を繰り返すうちに、少しずつ子ども自身で確認できる部分が増えていきます。

親が答えを教えるのではなく、子どもが自分で答えを見つけるための手がかりを渡す。

時間はかかっても、その積み重ねが、一人で新しい曲に取り組む力につながると思っています。

ふぁそらしりす
ふぁそらしりす

最初から全部読めなくても大丈夫。見る順番を覚えて、自分で分かるところを少しずつ増やしていこう!

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