こんにちは!
このブログは主にピアノを学ぶお子さんをサポートする親御さんに向けて、家庭での音楽学習について発信しています。
今回は子供にピアノを教える親御さん向けに、音楽学習のサポートツールとして欠かせない「メトロノーム」についてお話しします。
ピアノを習わせていると、リズム感やテンポの重要性に気づく瞬間がたくさんありますよね。
そんなときに強力な味方となってくれるのがメトロノームなんです。
この記事ではメトロノームの定義や歴史から、その使い方、そして子供の音楽教育における利点までを詳しくご紹介します。
メトロノームって何?ピアノ学習に欠かせないツール
メトロノームの定義とその歴史的背景
まずは、メトロノームの基本的な定義と歴史について簡単にご説明します。
メトロノームとは一定の間隔で音を刻む装置で、音楽のリズムを正確に保つために使用されます。
最初のメトロノームは19世紀初頭にドイツの発明家ヨハン・ネポムク・メルツェルが開発したそうです。
彼のメトロノームは振り子のように動き、規則正しいテンポを音で知らせるものでした。
皆さんが思い浮かべるメトロノームと言えば、針が左右に動くこの様なタイプではないでしょうか?
こんな可愛かったら子供も喜んで練習しそうだね~!
また現代のメトロノームはデジタル化されたものも多く、より正確で多機能になっています。
スマートフォンのアプリでも簡単に利用できるので、場所を選ばずに使えるのも魅力ですね。
ピアノレッスンでのメトロノームの重要性
ピアノレッスンにおいて、メトロノームは非常に重要なツールです。
特に子供たちはテンポを一定に保つのが難しいことが多いので、メトロノームを使うことでリズム感を鍛えることができます。
例えば初めての楽譜を読むときや、新しい曲に挑戦するとき、メトロノームを使ってゆっくりと確実に練習することで、正確なリズム感を身につけることができます。
リズム感を鍛える!メトロノームの使い方
リズム感を向上させるメトロノームの役割
メトロノームはリズム感を向上させるために欠かせないツールです。
子供がピアノを弾くとき、最初はメトロノームのカチカチという音に合わせるのが難しいかもしれません。
しかし、慣れてくるとリズムに乗って弾くことができるようになります。
例えば4分の4拍子の曲を練習する場合、メトロノームを使って毎拍ごとに「1、2、3、4」とカウントしながら弾くと、自然とリズム感が身につきます。
またテンポを徐々に速くしていくことで、技術力の向上も期待できます。
安定したテンポを維持するための練習法
メトロノームを使って安定したテンポを維持するためには、いくつかのステップがあります。
まず楽譜にはメトロノーム記号というものがあります。
曲の頭や、曲調が変化する箇所で出てくる事があります。
記号にはイタリア語で書かれたものと、音符の速さを指定したものがあります。
イタリア語で記載されたものは定義に少し幅があります。
音符で速さが指定されている場合、右上の画像でいうと「♩=167」は、1分間に4分音符が167拍の速さ(167BPM)となります。
まずはゆっくりとしたテンポで練習を始め、徐々にスピードを上げていくことが大切です。
とはいえ、最初はテンポが指定されていない事もあるでしょう。それでも出来れば同様にメトロノームで練習する事は大切です。ゆっくりから徐々にテンポをあげる練習をしましょう。
例えば最初は60BPM(1分間に60拍)で始め、慣れてきたら70BPM、80BPMと段階的に速くしていきます。
さらに、片手ずつ練習するのも効果的です。
右手だけ、左手だけでメトロノームに合わせて弾くことで、それぞれの手の動きを正確に把握しやすくなります。
両手で弾く前に片手ずつ完璧にすることで、全体の演奏が安定します。
子供の音楽教育におけるメトロノームの利点
自主練習を促進するメトロノームのメリット
子供の音楽教育において、メトロノームは自主練習を効果的にサポートするツールです。
例えば親が忙しくて練習を見てあげられないときでも、メトロノームを使えば子供が一人で正確なリズムで練習できます。
これにより自主的に練習する習慣が身につき、演奏の上達が早くなります。
また、メトロノームを使って自分の進捗を確認できるのも大きなメリットです。
例えばある曲を60BPMで完璧に弾けるようになったら、次は70BPMに挑戦するという目標を設定できます。
これによって、子供は達成感を感じながら練習を続けることができます。
忙しい家庭でも簡単に使えるメトロノーム
共働き家庭や多子世帯にとって、メトロノームは非常に便利なツールです。
例えばスマートフォンのアプリを使えば、いつでもどこでもメトロノームを利用することができます。
これにより親が忙しいときでも、子供が自主的に練習する環境を整えることができます。
物理的なメトロノームもありますが、無料または低価格のデジタルメトロノームアプリがたくさんあるので、手軽に始めることができます。
例えば「Pro Metronome」や「Metronome Beats」といったアプリは、無料で多機能なため、初心者にも使いやすいです。
ただスマホを渡したままにしたくないんだよって時ありますよね…。
小さな子供が使う時はやっぱり実物があった方がいいのよね~
可愛らしいキャラクターのメトロノームがあると子供も喜んで使いたくなりますよね。
遊びで一定のリズムを刻んでいるだけでも、テンポをつかむ機会になるかもしれません。
小さな子供は実際に針の動きを見る事でテンポを掴みやすかったり、身体を動かして一定のリズムを覚える助けになる事もあるので冒頭で紹介したアナログなメトロノームもおすすめです。
まとめ
メトロノームは、子供のピアノ学習において非常に役立つツールです。
その歴史的背景からピアノレッスンでの重要性、リズム感を鍛える方法、自主練習のサポート、そして家庭学習のサポートまで、幅広い利点があります。親御さんがメトロノームを上手に活用することで、子供たちの音楽教育がより効果的で楽しいものになること間違いありません。
ぜひ、メトロノームを取り入れて、子供たちのピアノ学習をサポートしてあげてくださいね!
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